【⭐️3】西川麻子は地球儀を回す。

西川麻子は地球儀を回す。青柳碧人 作:文春文庫 2017/4/10(個人的評価:⭐️⭐️⭐️☆☆)


 ホストの小城哲也(こじょう てつや)が自宅トイレのドアノブで首を吊り亡くなった。

 自死に思われたが、彼の勤めるホストクラブの店長・土村八之助(つちむら はちのすけ)の名を、中沢警部は何かの事件で目にした記憶があるという。

 時をほぼ同じくして、多菰(たこも)池で発見された溺死体。

 風間晴俊(かざま はるとし)という名のその男は、かつて土村と共にホームレス殺害に関与し、実行犯として服役していたのだった──というお話。


 中学生向け学習塾用テキストを専門とする出版社で地理の担当・編集を務める世界地理マニア・西川麻子(にしかわ まこ)が、恋人である県警捜査一課の刑事・尾谷和寿(おだに かずとし)に協力を乞われ、事件を颯爽と解決してゆくシリーズ第2弾。全5話からなるオムニバスの倒叙ミステリー。


 前作同様のテンポ良さでさくさく軽快に読める内容は概ね好感──なのですけど、相変わらず尾谷が頼りなく、事件の捜査も解決の糸口もすべて麻子&中沢警部任せ。

 それどころか、本業(テキスト編集)で徹夜や休日返上と忙しくしている麻子に電話を掛け問答無用で助力を乞うたり(そも、麻子の仕事が押してるのは尾谷が毎回事件の捜査協力を乞うからなのですが)、深夜麻子の自宅に転がり込み空腹を訴え夕食を用意させたりと、麻子の都合構わず他力本願の極みな尾谷にヘイトが溜まる一方🤢

 麻子は一体、尾谷のどこに好感を持ち付き合っているのか、いよいよ理解に苦しむ状況になってきたのですが……傍目には、麻子が都合の良いように使われてるだけのように思えて、本当に不快なんだけども。仮にも捜一の刑事なんだから、そろそろ尾谷もいいところ見せてほしい。しっかりしろ尾谷。


 という訳で、前作は星4評価としましたが、尾谷に対するヘイトで本作は星1つ減点。

 浜村渚シリーズ然り、どうもこの作者、警察を無能に描きたがる(中沢警部はめちゃくちゃ優秀だけども)節があるように感じるのですけど、一体何故なんだろうなぁ……無能キャラを起点に物語を展開させる手法、個人的に好きじゃないんですよねぇ😓

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