【⭐️3】加門七海の風水探見

 【加門七海の風水探見加門七海 著:株式会社エクスナレッジ 2025/4/1(個人的評価:⭐️⭐️⭐️☆☆)


 自分の人生において、特別不運だとか何だとかは感じないまでも、日々人並み(?)には悩みが尽きず、「ついてないなぁ(´`;)」と感じることもままある今日この頃。

 神頼み──という訳ではないにしても、運気上昇のため、無理なくできる範囲で何かやってみるのも悪くはないんじゃないかとふと思い立ち、それこそ、これまた【乱歩賞作家の創作術】にあった話(吉方に引っ越し、新居から吉方にあたる出版社(乱歩賞)に応募したところ満場一致で選ばれ受賞したという件)に多少なり興味をもったこともあって手に取った1冊。


 実用性あるいは即効性(?)を重んじるなら、もっと別の──例えば『あなたの運気を上げるお手軽風水術!』みたいな内容の方が自分の目的に合致しているのではないか、とも思ったのですけど、風水の何たるかをよく知りもしないで、その効能だけにあやかろうというのも虫が良すぎるというか、些か敬意を欠くのではないか、という後ろめたさもあり、あるいは何かしら創作に生かせる部分もあるかもしれない、という気持ちもあったりで、図書館でざっと探した限り、もっとも内容的に手堅そうな印象を受けたのが本作だったという次第。


 ただ、風水的な吉祥地は(センシティブな表現になりますが)女性器に例えられるだとか、香港上海銀行と中国銀行の風水戦争、あるいはフジテレビ本社とダイバーシティ東京の件などのように『風水は後出しに弱い』等々、開運風水云々だけでは知り得ないであろう興味深い話に触れられている反面、より踏み込んだ内容に差し掛かりそうな局面では一転、「詳しく語る余裕はない」「詳細は各々で調べよ」などと割愛されがちと、何ともいえない中途半端な印象も受け……ううん、どうなのでしょう? 風水入門としては、むしろこれくらいの(浅くもなく深くもない)踏み込み具合が丁度良い、という判断あってのこの内容、なのでしょうか。


 だとしても、少し言葉(表現)を換えただけでほぼ同じ内容を何度も書いていたり、取って回した言い方が散見されたり、大凡読者には与り知らぬ著者の個人的な感想・感情(「めんどうくさい」「うんざりする」等々)にしばしば紙面が割かれているのは腑に落ちないところでもある。

「風水に関する詳細を語る余裕はない」のなら、不要な繰り返しや個人的主観・所感はほどほどに、客観的専門的事実により紙面を割いて欲しかったと感じた由。


 にしても、巻末の『悪風水』云々はまた何とも……。


 巻き込まれた(?)建築士の方いわく「生理的に受け付けない間取りの設計は胃酸との戦い」「作図中30分に1回はCADが落ちるという怪現象に見舞われた」等々、あんまり気の毒すぎて、その後の仕事に悪影響がなければ良いがと祈らざるを得ない件。

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